長時間労働から思う、働くということ
24時間戦えますか──。
リゲインのCMのキャッチコピー
1988年だから、28年前なんですね。
子供でしたが、インパクトがあって覚えています。
今、こんなキャッチコピー出したら、大変なことになりますよね。
でも、これだけワークライフバランスという言葉が浸透したのに、年間労働時間は、20年前とほぼ同水準で、横ばいとのこと。
でも、この記事を読むと、世の中、家に帰りたくない人もいるようですね。
少し前に、電通社員の過労自殺が反響を呼びました。
それを「情けない」と言い放った大学教授に批判が集まりました。
味の素が来年から1日の所定労働時間を20分短縮して、7時間15分にするのも話題になっています。
社会問題になっても
味の素に続こうとしても
トリンプのような成功企業を真似ようとする会社がいても
長時間労働をしないということが
日本社会全体に浸透するのは、まだまだ時間がかかりそうですね。
僕の今の労働時間は、1日13時間前後。
過去一番ひどい頃は、15時間前後。休日出勤もしてましたので、1ヶ月の残業時間は100時間を軽く超えてましたね。
この頃は思考停止してました。
仕事を任せてもらえることにやりがいや喜びも感じていました。
そして、目の前のやるべきことを片付けるとそれなりに満足感も味わえていました。
大きな仕事が終わると達成感も感じていました。
やるべきことだけに自分の時間を奪われると、やりたいことなんて思い浮かびません。
そもそもやりたいことなんて考えもしません。
向き不向きも考えません。
とにかく目の前の仕事をこなすことしか考えない。
働く目的
働くということは、人生にとって大きな意義のあることです。
生活のために仕事をしていたとしても、仕事を通じて、人は成長や自己実現ができます。
真剣に取り組むことで得られるものはたくさんあります。
ワークライフバランスも大切ですが、人生の一部の期間、本人がやりたくて仕事ばかりするのは悪いことではないでしょう。
でも、働くという行為に美徳を感じている人って多いんですよね。
AIに労働を取って代わられる未来を危惧するとともに、嘆くような人までいる。
人が汗水垂らして働くということに、価値がある。
だから、ロボットに代替された未来は寂しいとか。
長時間労働は偉い!?
長時間働く人間は偉い! と思っている人がいます。
残業しない社員を批判する人もいます。
本人がやりたくて仕事をするんじゃなくて、直接的もしくは間接的にすることを強制する。
長時間労働が当たり前の組織では、それが当たり前で変えることは難しい。
そもそも、残業せずに帰ろうという気がないんですよね。
僕の会社では、毎月、各部署の管理職が出席し、業務改善を図るための会議をしていています。
担当部署から毎月、残業時間と残業手当が報告されますが、増加の一方です。
昨日、会議がありました。
「毎月、報告だけしても改善するはずがない。そもそも残業が当たり前で、帰る気がないんだから。毎日、今日の終了時間は〇〇時と決めるとか、具体策を実行したらどうですか?」
と提言しました。
そうすると、役員である委員長から、次の言葉が。
「解決策はないんだから、まぁ仕方ない」
「、、、、、、、、、、、、、」
もう、それ以上発言する気にもなりません。
パフォーマンスの会議に付き合わされるほど、くだらないものはない。
そんな中でも組織を変えようとする人がいたりして
「自分のために頑張ろう! と鼓舞したりします。
それは、建前。
僕もずっと、仕事は自分のためにしていると思っていました。
でも、そうじゃなかったと最近になってようやく気づきました。
環境に慣れ切ってしまうって恐ろしいです。
本当にただただ、それが当然で、疑いもしない。
僕は、自分の大切な時間を犠牲にしていた。
労働じゃないことで、収入を得たい
今はとりあえず、残業時間を減らそうとしているわけですが、
そもそも労働って言葉は、賃金を得るために自分のリソースを提供しているわけです。
つまり、生活のために仕方なくしているということです。
やりたいことを好きなようにやっている人は、労働だなんて思わないですよね。
生活のために働くのではなく、好きなことをして収入を得たい。
健全な状態で思考できれば、誰しもそう思いますよね。
人によっては、それは不労所得とかビジネスオーナーとかかもしれない。
僕ももちろん欲しいです。
『金持ち父さん』でいうビジネスオーナーになりたいです。
物心ともに豊かになりたいです。
でも、そうなれる人の割合は決して多くない。
そして、いきなりその段階に行くことはできません。
まずは、やりたいことを見つけて
好きなことだけして、生きていきたい。
先日、参加したセミナーでもまた、そういう気持ちを強くしました。
バシャール:豊かさとは「やりたいことを、やりたいときに、やれる能力」
『未来は、えらべる! 』本田健、ダリル・アンカ(著)より
最近、気に入っている言葉です。