ブログに書くこと。書かないこと。
食べログ
今のところ、このブログでは、食べログは、ほとんど書いていません。
それは、ブランディング的に書かないと決めているわけではなくて、美味しいものを食べることは好きなのですが、そのために時間を割いてブログ記事にしなくてもいいかなと思っているからです。
普段の食事でも、それほど食に強い関心があるわけではなく、基本的に食べたものが美味しければそれで良くて、今日はどうしても〇〇が食べたくて、他のものじゃイヤだ! って思うようなことはほとんどありません。
でも、最近2軒続けて、せっかく行って食べるなら記事を書こうと思っていたのに、食べてみたら書けないなーと残念に感じたことがありました。
ケース① ラーメン屋さん
このラーメン、すごく有名なラーメン店のラーメンです。
グーグルで、〇〇ラーメンと入れて検索しようとしたら、店名が候補に表示されるほどの店です。
県外からわざわざ食べに来られる方もいます。
最近、ほとんどラーメンを食べなくなりましたが、今日誘われて10年以上ぶりに行きました。
有名な店のラーメンだから、せっかく行くからには記事にしようと思って行きました。
ところが、僕の個人的な感想としては、
そんなに人気があるほど美味しいとは思わないけど、どうしてなのかな?
という感じでした。
これは、完全に僕の好みの問題です。
僕は、ラーメンの上には豚バラ肉よりもチャーシューの方が好きだし、生卵よりも煮卵が食べたいです。
スープもこういう系統の味は、あまり好きじゃないんです。
ケース② カレー屋さん
ここのカレーも評判で、とても人気のある店です。
行った時もお客さんいっぱいで、次々と入れ替わっていました。
僕自身、初めてでとても楽しみにしていて、
ブログに書くために、わざわざ人気の高い(値段も高い)メニューにしてみました。
ところが、あんまり好みの味じゃありませんでした。
そして、どっちかというと、僕はこういうホテルカレーのような具材が煮込まれて溶けたカレーよりもゴロゴロと原形のまま具材が乗ってるカレーが好きなんですよね。
どちらの店もすごく有名で、評判のいい店です。
店名をタイトルに入れた記事を書いておけば、検索から訪問してくれる方は必ずいるはずです。だから、店舗の外観の写真を撮り、中に入って内観を写真に撮り、人気のあるメニューを選択し、写真を撮り、箸やスプーンを手に、食べようとする写真まで撮りました。
そして、さぁ、記事にするために味わって食べようと口に入れたその時のがっかり感はありませんでした。どんな文章にしようかなという身構えと、有名店であるための期待感が大きかったということもあるかもしれません。
無理やり書いてみる?
それでも、美味しかったという記事を無理やり書けないこともありません。
ラーメンであれば、
甘く濃いスープが麺に絡みます。こってりした味ですが、意外にあっさりと飲めるスープです。生卵を混ぜるとよりマイルドになり……
等々。
カレーであれば、
フルーツや野菜の旨味が溶け込んだ濃厚な味で……
等々。
本当に書きたいことを書く
よく文章には気持ちが乗ると言われます。
でも、僕は読んでもそこまでわからないことがほとんどです。
特にグルメ記事なんかだと、正直よくわかりません。
とにかく好きなんだなーとわかるくらい愛情に満ちた文章に出会うこともありますが、
普通に美味しいと書かれてあれば、そう思います。
僕も実際そうしておけばいいんだろうなーという気持ちもあります。
有名店だし、必ず検索で訪問してくれるでしょう。
お店にとっては、評判のいい記事を書いてくれるほどいいでしょう。
僕にとっても、こんな箸にも棒にもかからないような記事を書かずに、お店の紹介記事を書いた方がいいに決まっています。
そして、2軒とも実際に人気のあるお店なので、適当に書いておいても間違いないでしょう。
でも、そうすると本当は読んでくれる人にとっても、そして書いている僕自身にとっても良くないことだと思います。
プロではないけれど、文章を書く人間としての責任です。そこに嘘があってはいけない。
そうであれば、僕がブログを書く意味がなくなってしまうように思うからです。
そして、そういう記事が増えていったとしたら、おそらく読み手にも見透かされるんじゃないかと思います。
なんか、このブログの記事は嘘っぽいなーと。
そして、自分自身も書く事が楽しくなくなってしまうんじゃないかと思います。
だからこそ、自分が良かったこと、思ったことを正直に書く。
そして、批判するような記事なら、基本的には書かない。
書かないことを決めるといい! ということが言われたりします。
僕にとっての基準は、そういうことなのかなとふと感じました。
なので、今感じているそういう思いを敢えて記事にして残しておくことにしました。