『怖れを手ばなすと、あらゆる悩みから自由になる』大鶴 和江【書評】
自分と向き合う
あなたには悩みってありますか?
当然ありますよね。
普段本当は怖れていると思っていることを自覚していますか?
自分と向き合って,考えることってありますか?
僕は色々考える方ですが,結構自分の内面を考えるのは嫌いでした。
ふと
どうして嫌いなのかなと考えてみると
内面を見つめるということ=嫌な自分のこと,できない自分のことを考えること
だったのです。
つまり,自己否定する時間を持つことだったのです。
そんな時間要らないですよね。
わざわざそんな嫌なことをするために時間をとる必要ないですよね。
限られた自分の時間を使うなら
楽しいことをしよう。
生産性のあることをしよう。
たちまちしなければいけないことをしよう。
って思いますよね。
だから,そんなことをするよりも
遊んだほうがいい。
仕事したほうがいい。
スキルアップのために学んだほうがいい。
って思っていました。
なんだかわからない違和感
でも,なぜか自己啓発本を読んでしまう。
スキルだけじゃなく,マインドについての本が読みたい。
なんか必要性にかられて読みたくなるんです。
足りないものを埋めるように,次々と読みたくなるんです。
最近
『「好きなこと」だけして生きて行く。』心屋仁之助
『ソース〜あなたの人生の源は,ワクワクすることにある』マイク・マクマナス
という2冊の本を読みました。
2冊とも,
好きなこと,ワクワクすることをしよう。
やりたいようにやればいいんだよ。
と語りかけてきます。
おもしろいし,そうしたい!
と思うのですが,「でも・・・」って思うんです。
なんだかわからないけど,心の中でできないみたいに思う自分がいるのです。
なんとなくだけど,これが潜在意識なのかな,みたいな感覚です。
ずっと思っていた違和感
最近,自己啓発本を読んだり,セミナーに出たりしても
なんか変われないと思っている自分がいるのです。
結局,自分は自分のままなんじゃないか
と思っている自分がいました。
頑張って仕事をして,それなりに成果を認められてそのときは満足しても,また次も頑張ろうと思う自分がいます。そして,そうしなければいけない,そう思わなければいけない,と思っていました。
そして,反対に失敗すれば,落ち込んでいました。
周りからは気にしていないように見られてて,自分でも気にしてないように思っているのですが,結構気にしていたり。
違和感の答え
その答えが,この『怖れを手ばなすと、あらゆる悩みから自由になる』の中にありました。
僕にはいろんな自分自身にとらわれがあって,それがあるからこそ本を読んでも,セミナー受けても「なんか足りない」「自分にはできない」みたいに思ってしまっている自分がいたような気がします。
もちろん,できていることも当然あるんだけど,できていないことにばかり目を向けてしまうのです。
自己肯定感を高く持ちたい。
そう思っても持てるはずがなかったんです。
自己否定を繰り返しているんだから。
できた時は満足だけど,またすぐに次にいこうと考えてしまう。
これは一見正しそうだけど,消耗を繰り返している。
自分中心に考えているのに,自己否定をして,自分が好きじゃない。
これってなんかすっごい矛盾。
この本は,今読んだからこそ自分にとってすごく価値があったなと思います。
少し前なら,「そうだよね」「あるある」で終わっていたはずです。
というか,少し前だったら,こんなタイトルの本は読もうとすら思わなかったですね。
どんな本がいいかはその人次第だけど
同じ本でも読むタイミングによって本当に価値が変わっている。
読書をたくさんするようになって思います。
感じてみよう
この本読んで,次はどうしよう?
正直,よくわからないです。
僕はどっちかというと感情には蓋をして,思考したいと思っていました。
その方が楽だからと思っていました。
とりあえず,自分をもっと感じてみよう。
いろんな場面でどう感じているのか,こう感じる原因ってあったかな?
そして,なんとなく罪悪感を感じることをしてしまうのはやめよう,自分のために。
著者は言います。
感情は湧き上がる「あなたのほんとうの心の声」。だから、コントロールするのではなく、自分の内側の感情を見つめることが大事です。自分と対話する時間を持てば持つほど、人生は豊かになります。
こういうことっていろんな本に書かれていますが,この意味が初めてわかるようになりました。
あなたは,怖れていることがありますか?
大和書房
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