人生で初めて、ヒッチハイクをした日
ヒッチハイク、したことありますか?
今の時代、ヒッチハイクしたことがある人のほうが絶対少ないよね?
僕はこれまでに一度だけヒッチハイクをした経験があります。
今日はそれについて書きたいと思います。
いつもと違うことをするとトラブルが!?
僕は東京に用事があり、空港に向かっていました。
いつも飛行機に乗る場合、僕は空港まで車で行きます。
地方の空港は結構不便なところにあるところも多いですよね。
僕が住んでいるところもそうなんです。
いつもは自分の車で向かうんですが、このときは初めてJRとバスを乗り継いでいくことにしていました。
この日は、とにかくいろんなことがうまくいきませんでした。
まずは、最寄りの駅まで送ってもらっていたのですが、途中でスマホを忘れていることに気付きました。
スマホを置いて出かけるわけにはいきません。
時間が結構ギリギリだったのですが、自宅へ引き返してとってきました。
列車の出発にはギリギリ間に合いました。
自分の不注意からマズイことに!
そして、バスが出発する駅で降りて、バスに乗り換えました。
バスの中ではゆったりと読書をしていました。
いつの間にか、読書に集中していました。
ふと、顔を上げると空港方面へ向かっておらず、とっくに通り過ぎていたんです。
時間も飛行機の出発時刻がけっこう迫っていました。
どういうことなのか!?
状況を理解できません。
バスの運転手さんに訊くと、
このバスは、空港で降りる人がいないと空港へは向かわないとのことなのです。
誰も空港に行くためのボタンを押さなかったため、空港方面へ向かわなかったとのこと。
空港に行くバスには、空港バス(リムジンバス)という空港が終点のバスと空港を経由する路線バスというのがあるのですが、僕はこのとき路線バスに乗ってしまっていたのです。
利用したことがなかったので、知りませんでした(-_-;)
「ちゃんとアナウンスしたでしょう!」
「降りたいなら、ここで停まるけど? どうすんの?」
「まぁ降りても、この辺りタクシーなんかもないけど」
運転手さんがなぜか横柄に不機嫌そうに、言ってきました。
なんで不機嫌なのかはよくわかりません(-_-;)
たぶん空港まで5kmほど。
タクシーもいないのに、降りたところでどうしよう!?
でも、このまま乗ってても仕方ないんで、とりあえずすぐに「降ります!」と言って、降ろしてもらいました。
そうだ! ヒッチハイクだ!!
さぁ、どうするか?
とりあえず、空港のほうへ駈け出そうかと思いましたが、どう考えても間に合いません。
もうこれはヒッチハイクしかない!?
幸い幹線道路沿い。
車はたくさん走っています。
そんな経験ないですが、飛行機の出発時刻は迫っています。
信号待ちの先頭の車に話しかけてみました。
中年の女性の方でした。
僕「今、時間ありませんか?」
運転手の女性「ありません」
僕「そうですか。すみません」
時間がないので、すぐに次の車の運転手に話しかけました。
僕「ちょっと時間ありませんか?」
運転手「急いでるんで」
僕「わかりました」
「・・・・・」
マズイ。
もしかして、言い方もマズイ?
考えてみると、僕が逆の立場なら、車で信号待ちしてるときに、近づいてこられて、「時間ありませんか?」なんて言われたら、身構えてしまいます。
そして、この期に及んで、なんか気にしてたのかもしれません。
焦っていたので、何も考えずに話しかけてしまいました。
信号が変わってしまったので、赤になって信号待ちになった車のほうへ向かい、言いました。
僕「すみません!! 空港まで乗せていってくれませんか? 急いでるんです!!!」
運転手のおじいちゃん「急いでるのか!? いいよ! なぁ?」
助手席のおばあちゃん「もちろん! 早く乗って!!」
僕「ありがとうございます!!(泣)」
後部座席に乗り込みました。
僕「ほんとにありがとうございます」
おばあちゃん「いやいや、帰る方角だしね。空港近くの家だから」
おじいちゃん「時間大丈夫かい?」
僕「〇〇:〇〇発です」
おじいちゃん「ギリギリ大丈夫だろう。正面玄関に着けてあげるから」
僕「ありがとうございます(>_<)」
着く前に気持ちばかりのお礼をしようと思いましたが
「そんなのいいから、いいから」と和やかな表情のお二人。
時間は迫っていましたが、終始穏やかな雰囲気に包まえた車内でした。
最後にもう一度お礼を言ってから降りて、出発ゲートまで駆け上がりました。
地方の空港なので、駐車場は広くなく、空港内も狭いのが幸いでした。
なんとかゲート通過に間に合い、僕が通過すると同時に閉められました。
まとめ
今回のことは、自分のいくつかのミスと不注意が重なったことで招いた事態でした。
なかなかここまで1日のうちにつまらないミスを重ねることもないですよね。
なんかイケてないマンガの主人公になった気分でした。
それでも、どうしてもそうしたい! と思うと、できる方法を探すし、なんとかなるもんだなーと。
このときは、ホントにそう思ったね。
そして、もし望む結果が得られなかったとしても、別に何もかもがダメになるわけでもないってこと。
そのときは、焦って
「これができなければ、大変なことになる」とか
「これがうまくいかなければ、ホントにマズイ」とか
思うわけで、実際そうかもしれないけど、あとから考えるとどうとでもなるんじゃないのかなー。
そして、困ったときには突き放してくる人もいるかもしれないけど、助けてくれる人もいるってこと。
今回の話はそんな大きな話じゃないけれど、なんだかそんなことを思いました。
でも、ホントについてました。
おじいちゃんもおばあちゃんも覚えていないかもしれないけれど、ほんとにありがとう!
そして、乗り込んだ飛行機の中のキャビンアテンダントさんがいつも以上に素敵に見えた日でもありました。