4C規格リフィル対応多機能ペン一覧&多機能ペンの種類と選び方
前回、4C規格リフィルについて、記事を書きました。
当然のことながら、ボールペンは中に入っているリフィルだけではなく、ボールペンとの組み合わせによって、使い心地、書き味が決まります。
そこで、今回は、4C規格リフィルに対応したボールペンを紹介したいと思います。
上のリンクの4C規格リフィルについての記事と、この記事を見てもらえると、自分好みの多機能ペンを見つけられると思います。
多機能ペンの種類と選び方
4C規格リフィル対応多機能ペンの紹介の前に、まずは多機能ペンの種類とその選び方について書いておきます。
これは、4C規格リフィルに限らず、多機能ペンを選ぶときには、必ず考えておく必要があります。
機構(仕組み)の種類
スライド式(ノック式)
一番よく目にするタイプの多機能ペンで、説明するまでもないですよね。
出したいペンのところをスライドするタイプ。
・メリット……確実に切り替えできる。リフィルが手に入りやすく安価なものが多い。
・デメリット…デザイン性が損なわれているものがある。ペン自体が太くなってしまい、スッキリとした感じがしない。
4Cリフィルではないですが、ジェットストリームの多機能ペンで、おそらく一番売れているであろう「ジェットストリーム 4&1」も、このタイプ。どうしても太くてなじめない人も多いと思います。
振り子ノック式
出したいペンの表示を真上、もしくは自分の方に向けてノックすると、その芯が繰り出されます。
振り子式は中におもりが入っていて、傾けた向きによって、おもりが触れる芯が押し出されるようになっています。
中身を見たことはないですが、中にある芯は外側の表示と逆側になる構造になっているのでしょう。
振り子式の多機能ペンの多くは、4Cリフィルを採用しています。
・メリット……ボールペン本体が太くならず、スリムな形状にできる。ノックが1つなので、デザイン性が高い。
・デメリット…慣れないと出したいペンと違うペンが出てきてしまう可能性があること。ボールペンを振るとカラカラとおもりの音がする。
▼LAMY2000だと、4色のうち出したい色を上にしてノックします。
回転式
ツイスト式、ロータリー式とも言われる。
黒と赤の2本のボールペンやボールペンとシャープペンシル1本ずつの多機能ペンの中には、1回転せず、右か左に回すだけというものもあって、厳密にはそれをツイスト式、ぐるぐると回せるものをロータリー式と分けるのだろうけど、どちらも回転して繰り出すというのは共通。
・メリット……振り子式と同じで、ペンを細くできる。ペンの外側に色等を表示しないこともでき、よりデザイン的にすっきりさせることもできる。
・デメリット…ペンの外側に色等を表示していなけれは、次にどのペンが出るのかわかりづらい。目的のペンが出るまでに時間がかかることも。
▼パイロット レグノ
中央部分に、回転させて出てくる順番にR「Red」、B「Black」、0.5「シャープペンシル」と控えめに記載されています。
リフィルの種類
シャープペンシルが必要か?
当然ですが、シャープペンシルをまったく使わないなら、ボールペンリフィルのみのモノを選べばいい。
僕も社会人になってから、あまり使ってないですが、あると便利だし使いたくなったりもします。
また、Amazonとかで、「シャープペンシルをボールペンに入れ替えできますか?」と質問していたり、できると思っていたといったレビューがあったりしますが、基本的にシャープペンシルとボールペンは構造が異なっていてできないと思っていた方がいいです。
僕は今まで入れ替えできるものを見たことがありません。
ボールペンは何色必要か?
多機能ペンは、ボールペンが2色もしくは3色のモノが多いですよね。
青を全く使わないなら、最初から黒と赤の2色でもいいですが、シャープペンシルと同じように3色あったほうが何かのときにはもちろん活用できます。
そもそも多機能ペンを使いたい人は、複数の機能が欲しい人が多いとは思います。
ボールペン4色は選択肢が少ない。
多機能ペン初心者のころ、「4in1」という表示が「4色のボールペン+1本のシャープペン」? みたいなイメージが浮かんでいたことがあったんですが、「4in1」だと「1つの中に4つの機能」だから、「ボールペン3本+シャープペン1本」です。
プリンターでプリントするときの「2in1」だと、「2ページを1ページにプリント」と同じですね。
この必要なリフィルの種類は、当然買う前に考えるのは、当たり前のことです。
とはいえ、これを明確にしておかないと、いろいろ欲しくなってしまう。
文房具も沼にハマりだすと、次々試してみたくてしかたなくなる。
明確にしてても、沼にハマっていれば同じですけどね(笑)
対応ボールペン一覧
もちろん4Cリフィルに対応している多機能ペンのすべてではありませんが、主だったモノをリストアップしてみました。
メーカー | ボールペン | リフィル | 機構 |
三菱鉛筆 | ジェットストリームプライム 3色ボールペン |
黒・赤・青 | スライド式 |
ジェットストリームプライム 3&1 |
黒・赤・青+シャープペン | 回転式 | |
ジェットストリームプライム 2&1 |
黒・赤+シャープペン | スライド式 | |
ピュアモルトプレミアム 2&1 MSE3005 |
黒・赤+シャープペン | 振り子式 | |
パイロット | フォープラスワンリッジ | 黒・赤・青・緑+シャープペン | 回転式 |
EVOLT(エボルト) | 黒・赤+シャープペン | 回転式 | |
レグノ | 黒・赤+シャープペン | 回転式 | |
ぺんてる | ビクーニャEX | 黒・赤+シャープペン | 回転式 |
オート | ブルーム | 黒・赤+シャープペン | 振り子式 |
トンボ | ZOOM 505mf | 黒・赤+シャープペン | 回転式 |
セーラー 万年筆 |
プロフェッショナルギア | 黒・赤・青+シャープペン | 振り子式 |
レフィーノ | 黒・赤+シャープペン | 回転式 | |
プラチナ 万年筆 |
ダブル4アクション | 黒・赤・青+シャープペン | 回転式 |
ダブル3アクション | 黒・赤+シャープペン | 回転式 | |
ダブル4アクション サラボ | 黒・赤・青+シャープペン | 回転式 | |
ダブル3アクション サラボ | 黒・赤+シャープペン | 回転式 | |
伊東屋 | ロメオ 4in1 | 黒・赤・青+シャープペン | 振り子式 |
ヘルベチカ 4in1 | 黒・赤・青+シャープペン | 振り子式 | |
LAMY | LAMY2000 L401 | 黒・赤・青・緑 | 振り子式 |
ステッドラー | アバンギャルド | 黒・赤・青+シャープペン | 振り子式 |
パーカー | ソネット | 黒・赤+シャープペン | 回転式 |
ロットリング | フォーインワン | 黒・赤・青+シャープペン | 振り子式 |
600 3in1 | 黒・赤+シャープペン | 回転式 | |
トリオペン | 黒・赤+シャープペン | 振り子式 |
三菱鉛筆のピュアモルトプレミアムは、上に記載した「2&1」だけでなく、「3&1」や「4&1」もありますが、本数違いのモノは仕組み・リフィルが異なる。Amazonだと同じページで販売されているので要注意。
また、三菱鉛筆のペンはすべて低粘度の「ジェットストリーム」が入っているかと思いきや、低粘度じゃない油性インクが入っているモノもあります。
もちろん、4C規格リフィルのボールペンの場合、「ジェットストリームリフィル」に入れ替えることは可能。
最初に入っているボールペンのリフィルは0.7mmが一般的だけど、三菱鉛筆やプラチナ万年筆等の中で0.5mmのものもあります。
ただし、入れ替えるリフィルは同じ4C規格のリフィルであれば、0.5mmでも0.7mmでも好きなものに入れ替えればいいだけです。リフィル本体の直径はボール径が異なっても同じなので。
シャープペンシルは、上で紹介しているものはすべて0.5mm芯。これは、当然ボールペンと違って0.3mm芯を使いたいと思っても入れ替えできません。
なお、ゼブラは前回の記事でも書きましたが、少し規格が異なるため、上の一覧には載せていません。ゼブラの4Cリフィルを使用したい場合、ゼブラ 多機能ペン シャーボXを検討してみてください。
まとめ
4C規格のリフィルは、比較的高めの多機能ペンに使われていることが多いです。
そして、リフィルもボールペンもたくさんあって迷います。
今回と前回の記事で、お気に入りの4Cリフィル多機能ペンを見つける参考になれば幸いです。
4C規格リフィル採用の多機能ペンで、個人的に一番気に入っているのはROMEO No.4です。↓