パイロット タイムライン シャープペンシル~社会人にとても合うシャープペン
以前、PILOT TIMELINEのボールペンについての記事を書きました。
このボールペンをとても愛用しているので、シャープペンシルも購入したのですが、このシャープペンが予想していた以上に良いものでした。
特に社会人が使うにはぴったりのシャープペンシルだと思っています。
今回は、PILOT TIMELINE シャープペンシルの詳細と、僕が社会人におすすめしたい理由についても説明します。
種類
ボールペンと同じで、タイムライン「時間軸」というテーマに沿っていて、仕様も似た感じ。
でも、ボールペンはPAST(過去)、PRESENT(現在)、FUTURE(未来)、ETERNAL(永遠)という4種類のラインアップがあるのに対し、シャープペンはPRESENT(現在)、FUTURE(未来)の2種類のみとなっています。
ボールペンのPRESENT、FUTUREとそれぞれの素材は同じです。
PRESENT(現在)…軸:樹脂(プラスチック製)
FUTURE(未来)…軸:黄銅(=真鍮)
カラー展開は、通常色としてPRESENTはプラチナシルバー、ムーンライトゴールド、ブラック、FUTUREはシーブルー、バーニングレッド、ブラック。
個人的には、シャープペンでもETERNALを出してほしいですね。
芯径はどれも0.5mm。
仕様・デザイン
PRESENT(現在) | FUTURE(未来) | |
重さ | 33g | 39g |
長さ | 収納時12.1cm | 収納時12.0cm |
筆記時13.5cm程 | 筆記時13.4cm程 | |
最大軸径 | 14.3 mm | 13.4 mm |
ボールペンのPRESENT、FUTUREとそれぞれの素材は同じなんですが、ボールペンの重さは、PRESENT24.5g、FUTURE30.5g、ETERNAL25gとなっているのに対し、シャープペンはどちらも重いです。
ボールペン同様、口金まで収納されるので、収納時のペン全体の長さはコンパクト。
シャープペンもボールペンと同じダブルアクション方式。
だけど、シャープペンなのでボールペンとは機構が少し異なります。
ボールペンは、本体ボディを回すと口金部分が繰り出され、さらにもう1段階回すとペン先が出てくる仕様。
シャープペンは、一度回すと口金が出てきて(ガイドパイプは固定式で口金から常に出ている状態)、さらにもう1段階回すと芯をノックできる状態になります。
左(ペン先を収納した初期状態)
中(1度回して口金が出た状態)
右(ノック可能状態)
▼ノックすると、青矢印部分全体が動く珍しい構造のシャープペン
片手でも繰り出しできます。
上下はどちらでも可能で、小指で下側を押さえつつ、上側を人差し指と親指で時計周りに回すと片手で持ったまま、繰り出せます。
ただ、シャープペンはボールペンよりもガッチリしたつくりになっていて、指の力が必要です。
片手で回すにはちょっと重いです。
シャープペンシルは、PRESENT(現在)を3種類(プラチナシルバー、ムーンライトゴールド、ブラック)持っていますので、ここからは持っているものに絞って書いています。
3色とも、軸・さやとも樹脂製で、全体的にツルツルの質感です。ブラックはツルツルテカテカな質感ですが、指紋はつきません。
ただし、ブラックは埃が目立ちます。
さや(ボディ)に「TIMELINE 0.5」という印字がありますが、シルバーが一番目立ちにくい色合いになっています。
プラチナシルバーは、少し濃いめの同系色の文字色、ブラックとムーンライトゴールドは、白文字。
ブラックは黒背景に白文字なので、 文字がとても目立ちます。
個人的には、色はプラチナシルバーが一番好みです。
▼グリップ部分は同じPRESENTなので、カラー・材質とも同じ。
透明で中が透けて見えているプラスチック製です。
▼シャープ機構も、どのカラーも同じ。
▼この消しゴムは、まず使わない。
というのも、この消しゴムにたどり着くには、いったんペン先を収納(筆記できない状態に)してから、さらに回すと外れる仕様になっています。
個人的には、消しゴム使って消しゴムが消耗してしまうと、替え芯を入れるときに外しにくくなるので、どのシャープペンでもシャープペンの消しゴムを使わないので、何の問題もないです。
消しゴムは替え芯ストッパーとしての役割としか見ていません。
▼替え芯入れ
▼2度回すとノック可能状態になるので、通常は2度回したこの状態で使用しますが
▼一度だけ回した状態でも芯が出ていれば、筆記可能。
この状態で書いていて芯が削れて再度芯を出すときは、ノック可能状態にして芯を出します。
▼芯を出したままでも、口金を収納可能
普通のシャープペンだと、使い終わったら芯をガイドパイプの中に戻すけれど、このシャープペンはそれをしなくていい代わりに口金を収納するというアクション。
これが本当にユニークで、使っていて楽しい。
▼ノック部分の内側
ブラックだけ中までブラックで、ゴールドとシルバーの中は白。
中を見ることは、ないですが。
▼プラチナシルバーとMacとのコントラストがいい
▼TIMELINE ETERNALとの比較
マットブラックなETERNALと違って、PRESENTは光沢感のあるブラックで質感もツルツル。
持ちやすさ
33gと重いシャープペンなので、購入前はどうかなと心配していました。
確かにずっしりとしたペンなんですが、重量バランスがとてもいいんです。
ちょうど、人差し指と親指の間に重心があって、ペンを寝かして持った場合、ちょうどいいバランスです。
なので、ペンを立てて持つ人には重いと感じると思います。
樹脂製のグリップ部分は、もちろん硬いプラスチックなんですが、なんとなく柔らかさとしっとり感があって、とても持ちやすい。
ボールペンのエターナルはグリップ部以外はアルミ製なので、少し質感が違ってマットな手触りだけど、PRESENTは全体が樹脂製なので、質感に統一感があって触り心地がいいです。
書き心地
個人的に、このシャープペンが今まで使ってきたペンの中で一番重いペンだったんですが、使い始めから重くてしんどいとはまったく感じませんでした。
ペンの重さと重心のバランスにより、とても書きやすいです。
以前紹介した大人気シャープペンの「カヴェコスペシャルシャープペンシル」は、とても軽くて持ちやすいけど、軽いせいで安定感がいまいちなんですよね。
これはカヴェコスペシャルに限ったことではなく、軽いペンはすべてそうですけど。
パイロットタイムラインシャープペンシルは、重さが安定感を生んでいて、とても書きやすい。
独特の機構なので、書き心地はどうだろうと思っていましたが、同じタイムラインのボールペン以上に安定した書き心地です。
社会人にお勧めしたい理由
毎日長時間シャープペンで筆記するような人には、重いので疲れるかもしれません。
でも、ちょこちょこと使うような社会人には、このシャープペンシルは本当におすすめできます。
学生であれば、ノートに書いていく場合、ずっとシャープペンで書き続けているでしょう。
でも、社会人だと資料を読みながら、ときどき書込みするよう機会は多いと思います。
例えば、資料を読んでいるときや会議中にシャープペンを片手に持っていると、ガイドパイプむき出しのシャープペンはどうも落ち着かない気がしませんか?
このタイムラインはペン先自体が引っ込むので筆記時以外はペン先を収納して持つことができるのが、とても良いです。
また、口金が収納できて、ペンの上下がフラットになるので、胸ポケットや手帳に挿すのにもぴったりです。デザイン、機能性ともに小さい手帳やメモ帳との相性も抜群です。
まとめ
授業中、常にシャープペンで筆記している学生だと、あまりメリットを感じない仕様かもしれません。
ただ、変わった仕様のシャープペンだけど、筆記性能自体も申し分ないです。
使い方を選ぶ繰り出し式のシャープペンですが、ボールペン同様この繰り出す感覚がとても楽しいです。
というわけで、ぜひ使ってみてほしいシャープペンです。