高松市の仏生山温泉に行って、まちぐるみ旅館へ泊まってきました! オーナーの想いと遊び心が詰まった素敵な空間!!
仏生山温泉
ここを知ったのは、『住人十色 〜家の数だけある、家族のカタチ〜』というテレビ番組を見たから。
毎日放送(MBSテレビ)で放送されている、毎回リポーターが1軒の『家』を訪れ、『家』や『家の主(あるじ)』を紹介する番組だ。
家だけじゃなくて、主の生き方、人生観にまで触れたりするドキュメンタリーでとても面白い。
ちょうど1年くらい前に、東京から高松市仏生山町に移住して雑貨屋さんを営む方の住まいが紹介されている回を見ました。
その住人の方が賃借している物件のオーナーが仏生山温泉のオーナーでもあり、家賃に入浴料が含まれていて、自宅の浴室もきちんとリフォームしたものの毎日温泉に入られているというなんとも素敵な話をされていました。
そこで、ちらっと紹介されていた温泉が素敵で、一度訪れてみたいと思っていました。
仏生山温泉のオーナーは、東京で設計事務所に勤められていた方で、地元に戻れられて設計事務所を営む傍ら、お父さんが掘り当てた温泉を経営されているとのこと。
「いかに自分の住むまちを今よりも楽しい場所にして、どうやったら、にやにやしながら暮らせるか」という想いでやっているらしい(笑)
温泉のオーナーが中心となって、仏生山まちぐるみ旅館という宿泊施設も運営されています。
どちらの建物のオーナーが中心となって建築設計されているようです。
『住人十色』で紹介されていた雑貨屋さんも同様です。
マガジンハウスが、日本の“地域”をテーマに発行するWebマガジン「コロカル」にご本人が記事を寄稿されています。
いつもなら日帰りする出張なのですが、ちょうど週末。
懇親会もあり、お酒を飲む。
ちょうどいい機会なので、行ってきました。
行き方
JR高松駅のすぐ近くに、高松琴平電気鉄道(ことでん)高松築港駅があります。
そこから電車で仏生山駅まで約17分。
駅から徒歩7分の立地です。
高松の商店街で飲んでから行くなら、瓦町駅から乗車するのが便利です。
また、駐車スペースはたくさんあるので、車で行っても大丈夫。
往路
行きは瓦町駅から行ってみました。
始発の高松築港駅から乗るのと同じ320円です。
ことでんはIruCa(イルカ)という乗車カードを運用しているが、これは他会社が発行しているICカードと相互利用できない。
つまり、SuicaもICOCAも使えない。
券売機で切符を買って乗り込みます。
仏生山駅に着いて、駅から歩きます。
途中で何か買っていきたい場合(もちろん水とかは自販機があるので大丈夫です)、駅から程近いデイリーストアを逃すと、仏生山温泉までの通り道にはないので、必要なら早めに準備しておきましょう。
温泉までは直進のみなので、夜道でもとてもわかりやすいです。
馬の置物が目立つ建物が見えたら、もう直ぐです。
仕出し料理、宴会場の観翠(かんすい)、こちらがオーナーのご実家の家業とのこと。
温泉外観
TVやサイトで見た通り、おしゃれな外観。
▼ 朝だとこんな感じ。
外から見てるだけでも、なんだか楽しめそうな雰囲気。早く入ろう。
仏生山まちぐるみ旅館
チェックインは、仏生山温泉のフロントでしてもらえます。
宿泊客は宿泊日とその翌日は無料で温泉を利用できる。
チェックアウトしても、翌日中(24:00)であれば無料。
1名1泊1部屋料金 6,800円。
2名1泊1部屋料金 9,800円。
温泉の入浴料金が大人 600円で、タオル類も本来有料のものが付いています。
温泉スタッフの方が、仏生山まちぐるみ旅館の客室に案内してくれます。
一旦、温泉の建物の外に出ます。
温泉の建物横を通って、温泉の裏側へ周ります。
狭い歩行路のため、夜道で明るいところから出たばかりだと見にくいので、溝や田に落ちないように気をつけましょう。
▼ 朝の風景
旅館は、”温泉裏の客室”という名の通り、温泉のすぐ裏にあります。
最初につくられた”縁側の客室”は、今はイベント等で使用していて、客室として提供はされていないようです。
暗い中、小石をザクザクと踏む音が響きます。
▼ 朝の風景
▼ 玄関
靴を脱いで、下駄箱へ。
なぜか、下駄箱脇には、本棚が。
共同のトイレ・シャワー室があります。
温泉があるため、シャワー室の使用はあまりないかもしれません。
実際僕が泊まった時も、誰もシャワーを使われてはいないようでした。
洗面台も共同ですので、それなりに気を使う必要はあります。
全4室の小さい旅館で、僕が今回泊まったのは、客室2。
温泉裏の客室 配置図〜まちぐるみ旅館のパンフレットより〜
客室
木のぬくもり溢れる部屋です。
2015年の11月にできたとのことなので、ちょうど2年ほど経っているようですが、木の匂いに包まれます。
2名は十分に寝れるスペースです。
Facebookページに、小さな建物のため物音が響きやすくなっているので、小学生までの子供は宿泊できないと書かれていますが、確かに隣の客室の利用者は男性2名でしたが、ずっと話し声が聞こえていました。
やはり、どこに行っても備えとして耳栓は携帯必須です。
温泉
入り口に券売機がありますが、旅館の宿泊者は不要です。
宿泊者は客室に置かれている入浴セットを持参すると入れてもらえます。
入って左手に広がるのは、なんだか面白い風景。
(朝の写真だったり、夜の写真だったりします)
売り物
手前にはなんか色々売られています。
菓子類、オリーブオイル、Tシャツ、チベットのお香、パン、書籍等々
どれも、仏生山のお店やオーナーの知り合いの方の商品だったり、すべてオーナーにゆかりのある方々のものだそう。
こちらの旅館は朝食提供がないので、翌朝の出発が早いなら、このパンを買って食べて行っている方もいるそうです。客室の共有スペースにケトルがあるので、客室でもドリップコーヒーくらいならできます。
朝食は別の場所でいただいたので、買って帰ってトーストしていただきました。
ふっくらして美味しいパンでした。
50m書店
壁際にある書店ですw
50mくらいあるらしいww
なんかよくわからないけど、面白い。
こちらの本は1冊200円。
くつろぎスペース
座敷に座ってくつろげる。
奥には、テレビのあるスペースも。
さらにその奥には、マッサージの施術室も備わっています。
食事
温泉は24時までだが、食事は22時オーダーストップなので、まずは食事を。
(ドリンクやかき氷等は23:30までオーダーできます)
食堂でも、座敷スペースでも食べられます。
仕事とかしたい方は、温泉も旅館もWi-Fiがないため、そこだけ注意が必要です。
▼ メニュー
▼ 一品(とりなんばん)
▼ とろろそば
うどんもあるけれど、伺ったスタッフおすすめのととろそばをオーダー。
山芋ととろろ昆布が入ったダブルとろろ。
蕎麦についてきた七味が目を引きました。
鬼びっくり!
香川県の製造会社みたいですね。
ごちそうさまでした。
入浴
お腹も満たしたので、温泉へ。
▼ 〜 仏生山温泉のサイトより〜
こちらも木のぬくもり溢れる設備となっています。
わかりにくいですが、サイトの写真にある小さな植木が、多分撮影時よりだいぶ立派に成長されたのだと思います。
真ん中に植木が生い茂り、その周りを取り囲むように、脱衣所や浴槽が配置されています。
木とすりガラスを用いた壁もレトロ感があっていいです。
▼ お風呂上りに、コーヒー牛乳もしくはフルーツ牛乳が欠かせない方にも安心の自販機。
就寝
温泉入った後、外に出て旅館に帰ってこなければならないですが、これはこれで隠れ家っぽくて趣があります。
部屋の照明は暗めに設定されています。
照明を消すと庭がライトアップされているので、とてもいい雰囲気に。
各客室には、2箇所ずつ庭が設けられています。
それにしても、カーテンのない窓っていいですよね。
温泉から戻ってきて、ねまきに着替えると、肌触りがとてもいい。
なるほど、今治タオル製です。
そして、素敵なことに、この布団がフカフカ。
そこらのビジネスホテルのベッドよりはるかに気持ちのいい布団です。
しとしと降る雨音を聞きながらの、心地よい眠りでした。
帰路
往路は夜で街並みが分かりにくかったのですが、落ち着いた通りです。
仏生山駅もテレビ等で見かけた通り、レトロな雰囲気です。
使用してなさそうな電車も停まっています。
てっちゃんにとっては、素敵なスポットなのかな。
高松駅前の終点、高松築港駅まで20分弱、雨の中の列車の旅を満喫しました。
まとめ
仏生山温泉、仏生山まちぐるみ旅館等々、そのコンセプトを知って体験できるのはとても楽しいです。
高松駅からも30分くらいで行けますし、一人でも気軽に行けます。
一通りのものが揃っているので、手ぶらで行けます。
ファンも多いらしく、定期的にここに宿泊するために来られている方もいらっしゃるとのこと。
また行きたいです。
本当にオススメです。
営業時間 :
平日 11:00〜24:00
土日祝 9:00〜24:00
最終受付 23:00
定休日 : 毎月第4火曜日
入浴料金 :
大人 600円(中学生以上)
子供 300円(3歳以上)
宿泊予約は、電話またはメールからです。
チェックイン: 16:00~24:00
チェックアウト: ~12:00
仏生山温泉の営業時間
平日 11:00-24:00
土日 9:00-24:00
仏生山温泉 入浴無料
チェックアウト後も24時(無料)まで入浴可。
カード利用不可。予約
メール:info@busshozan.com
電 話:087-889-7750 仏生山温泉 旅館係
それにしても、この客室、新築だとばかり思っていたら、平屋の住宅をリノベーションされたものなんですね。
このブログ記事を書いた後、「コロカル」の記事に気づきました。
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